• 2026年8月24日

胃カメラはどんな検査?わかる病気や受診の目安を解説

胃痛や胃もたれ、胸やけなどは、食べ過ぎや疲労による一時的な不調と思われがちです。しかし、症状が繰り返し現れる場合や、胃薬を飲んでも改善しない場合は、胃や食道に病気が隠れている可能性があります。痛みが強くなくても、粘膜の炎症や傷が進んでいることもあるため、症状の経過を確認することが大切です。

胃カメラは、食道や胃、十二指腸の粘膜を内側から直接観察する検査です。症状の原因を調べるだけでなく、自覚症状が少ない病気の早期発見にも役立ちます。検査への不安がある方に向けて、経鼻内視鏡や鎮静剤を使用する方法も用意されています。

胃カメラとは

胃カメラは、正式には上部消化管内視鏡検査と呼ばれます。先端に小型カメラが付いた細く柔らかい内視鏡を口や鼻から挿入し、食道、胃、十二指腸の粘膜を順番に観察します。粘膜の色や形、腫れ、出血、傷の有無などを確認できる検査です。

検査中に異常が疑われる部分が見つかった場合は、組織を少量採取する生検を行うことがあります。採取した組織を詳しく調べることで、炎症の程度や腫瘍の性質を確認します。観察と組織検査を同時に行えることが、胃カメラの特徴です。

胃の不調が起こる原因

胃の不調には、胃酸の過剰な分泌や逆流、胃の動きの低下、ピロリ菌感染などが関係します。暴飲暴食、脂肪分の多い食事、飲酒、喫煙、睡眠不足も胃に負担をかける原因です。食事の時間が不規則な場合や、就寝前に食事をとる習慣がある場合も、胸やけや胃もたれが起こりやすくなります。

精神的な緊張や強いストレスが続くと、自律神経の働きが乱れ、胃酸の分泌や胃の動きに影響することがあります。また、腰痛や関節痛などに用いられる鎮痛薬が、胃の粘膜を傷つける場合もあります。薬の服用後に胃痛が現れたときは、自己判断で中止せず、処方した医師へ相談してください。

胃カメラでわかる病気

胃カメラでは、逆流性食道炎、急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ポリープなどを確認できます。粘膜の炎症や傷を直接観察できるため、病変の位置や広がり、出血の有無を詳しく調べられます。

食道がんや胃がんは、早期には目立った症状が現れないことがあります。胃カメラでは、粘膜のわずかな色の変化や小さな凹凸も確認できます。疑わしい場所から組織を採取して調べることで、診断や今後の治療方針につなげます。

胃カメラを検討したい症状

みぞおちの痛み、胃もたれ、胸やけ、酸っぱい液体が上がる感覚、吐き気、食欲低下などが続く場合は、内科や消化器内科へ相談しましょう。少量の食事ですぐに満腹になる場合や、食べ物がのどや胸につかえる感覚がある場合も検査を考える目安です。

胃薬を服用しても症状を繰り返す場合は、薬で一時的に症状を抑えるだけでなく、原因を確認することが大切です。吐血、黒い便、急な体重減少、強い腹痛、繰り返す嘔吐などがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

胃カメラの検査方法

胃カメラには、口から挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡があります。経鼻内視鏡は舌のつけ根に触れにくく、吐き気が起こりにくい傾向がありますが、鼻の状態によっては経口内視鏡へ変更する場合があります。

医療機関によっては、鎮静剤を使用した検査にも対応しています。鎮静剤を使用した検査後は眠気やふらつきが残ることがあるため、当日は自動車やバイク、自転車の運転を控えてください。

検査前の準備

胃の中に食べ物が残っていると、粘膜を十分に観察できません。検査前日は医療機関から指定された時間までに夕食を済ませ、その後は食事を控えます。夕食は、おかゆやうどんなど消化しやすいものを選び、飲酒や脂肪分の多い食事は避けてください。

検査当日の水分や薬の服用方法は、医療機関からの案内に従います。糖尿病治療薬や血液を固まりにくくする薬を服用している方は、事前の確認が必要です。自己判断で薬を中止せず、お薬手帳を持参して医師へ相談しましょう。

検査当日の流れ

来院後は、体調や服用中の薬、アレルギー、最後に食事をした時間などを確認します。その後、経口内視鏡ではのどに麻酔を行い、経鼻内視鏡では鼻の通りを確認してから麻酔を使用します。鎮静剤を使う場合は、点滴を準備してから検査を始めます。

検査では横向きになり、食道から胃、十二指腸まで順番に観察します。病変が疑われる部分があれば、生検を行う場合があります。検査後は画像を見ながら結果の説明を受けますが、生検を行った場合は、詳しい結果が出るまで日数が必要です。

検査後の注意点

検査後は、のどの麻酔が切れるまで飲食を控えます。医療機関から許可が出たら少量の水を飲み、むせないことを確認してから食事を再開してください。最初の食事は、刺激が少なく消化しやすいものから始めてください。

強い腹痛や吐血、黒い便、息苦しさなどが現れた場合は、検査を受けた医療機関へ速やかに連絡してください。胃の不調が続く方や健康診断で異常を指摘された方は、自己判断で様子を見続けず、内科や消化器内科へ相談することが大切です。

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